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Monacoin のブロック高 450,000 以降から利用可能な Lyra2REv2 アルゴリズムでの採掘方法を解説します。

なお、既に採掘環境の構築(必要なハードウェアの組み込みおよびドライバ類やライブラリのインストール)は完了しているものとします。

特に、AMD/ATI GPU の方は OpenCL 環境、NVIDIA GPU の方は CUDA 環境の導入が先に済んでいることを前提としていますので、 まだこれらの環境を整えていない方は先にそちらの設定をおねがいします。

なお、下記の解説では基本的に著者の運営する ASICpool.info での採掘を前提としています。

AMD/ATI GPU

採掘ソフト (sgminer) のダウンロード

まずは Lyra2REv2 に対応した採掘ソフトをこちらからダウンロードします。

Windows の方は sgminer_binaries.zip を、Linux や Mac をお使いの方は Source code (tar.gz) をダウンロードして展開してください。

以下の説明では sgminer ディレクトリに展開したものとして解説します。

採掘ソフトのビルド

Windows の方はダウンロードした ZIP ファイル内に既にビルド済みのバイナリが含まれていますので、このステップは不要です。 読み飛ばしてください。

Linux および Mac の方はビルドを行う必要があります。

必要なパッケージのインストール

Ubuntu の方は以下のコマンドで必要なパッケージをインストールできます。 Mac および Ubuntu 以外の Linux ディストリビューションをお使いの方は以下のコマンドを参考に必要なパッケージをダウンロードしてください。

環境やバージョンによっては追加で他のパッケージをインストールする必要があるかもしれません。 その場合には適切なパッケージの導入をお願いします。

AMD Display Library (ADL) SDK

こちらのリンクから最新版の ZIP ファイルをダウンロードし展開します。

以下の解説では ADL_SDK8 ディレクトリに展開したものとして解説します。

次に、sgminer のディレクトリに C 言語のヘッダファイルをコピーします。

ビルド

少し時間がかかりますが、以下のようにコマンドを打ち込むことで sgminer という実行ファイルが作成されれば完了です。

設定ファイル作成

例えば以下のように設定ファイル monacoin.json を作成します。

@ で囲まれている部分は適宜修正をお願いします。 @PORT@こちらのページを参考に 2101-2105 の範囲のいずれかの値を指定してください。

当方の環境(AMD Radeon R9 280X)ではこの設定で約5MH/s弱のハッシュレートが出ています。

実行

しばらく待って Accepted 1234abcd Diff 1.234/1.000 GPU 0 at ASICpool.info (stratum-jp) といったログが流れれば成功です!

NVIDIA GPU

採掘ソフト (ccminer-lyra) のダウンロード

まずは Lyra2REv2 に対応した採掘ソフトをこちらからダウンロードします。

Windows の方は ccminer-lyra-binaries.zip を、Linux や Mac をお使いの方は Source code (tar.gz) をダウンロードして展開してください。

以下の説明では ccminer-lyra ディレクトリに展開したものとして解説します。

採掘ソフトのビルド

Windows の方はこの手順は不要ですので読み飛ばしてください。

Linux および Mac ユーザの方は以下の手順に従ってビルドを行います。

必要なパッケージのインストール

Ubuntu の方は以下のコマンドで必要なパッケージをインストールできます。 Mac および Ubuntu 以外の Linux ディストリビューションをお使いの方は以下のコマンドを参考に必要なパッケージをダウンロードしてください。

環境やバージョンによっては追加で他のパッケージをインストールする必要があるかもしれません。 その場合には適切なパッケージの導入をお願いします。

ビルド

ccminer という名前の実行ファイルが出来上がれば成功です。

設定ファイル作成

例えば以下のように設定ファイル monacoin.json を作成します。

@ で囲まれている部分は適宜修正をお願いします。 @PORT@こちらのページを参考に 2101-2105 の範囲のいずれかの値を指定してください。

また、GPUによってはメモリ不足 (out of memory) となってしまう場合があるようですが、 そのようなエラーが表示された場合には intensitygputhreads の値を下げてみてください。

実行

残念ながら当方の環境では所有する GPU が古すぎるためか、正常に採掘ができませんでした。 そのため、上記の説明通りでは動作しない可能性もありますので、もしうまく行った方は是非ページ下部のコメント欄もしくは Twitter からご報告ください。

CPU

採掘ソフト (cpuminer-multi) のダウンロード

Windows の方はこちらからビルド済バイナリをダウンロードし展開してください。

Linux および Mac の方は、

を行いソースコードをダウンロードしてください。

採掘ソフトのビルド

Windows の方はこの手順は不要ですので読み飛ばしてください。

Linux および Mac ユーザの方は以下の手順に従ってビルドを行います。

必要なパッケージのインストール

Ubuntu の方は以下のコマンドで必要なパッケージをインストールできます。 Mac および Ubuntu 以外の Linux ディストリビューションをお使いの方は以下のコマンドを参考に必要なパッケージをダウンロードしてください。

環境やバージョンによっては追加で他のパッケージをインストールする必要があるかもしれません。 その場合には適切なパッケージの導入をお願いします。

ビルド

cpuminer という名前の実行ファイルが出来上がれば成功です。

設定ファイル作成

例えば以下のように設定ファイル monacoin.json を作成します。

@ で囲まれている部分は適宜修正をお願いします。 @PORT@こちらのページを参考に 2101-2105 の範囲のいずれかの値を指定してください。

実行

当方の環境(Intel Core i5-760)では約 200kH/s 超のハッシュレートが出ました。