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前回までの記事でBitcoinの基礎的な知識として、ブロックチェインやプルーフ・オブ・ワークについてひと通り解説を行いました。 次回はBitcoinの周辺知識をいくつかお話しようと思いますが、先に進む前に一旦いままでの内容をまとめておこうと思います。
暗号通貨「Bitcoin」で提案された方法により、P2P型の非中央集権型の電子マネー実現のための二つの困難を解決することができました。
ひとつ目の困難とは多重支払の問題であり、これはトランザクションを順序化し、 過去のトランザクションと矛盾するトランザクションを拒否する「ブロックチェイン」という仕組みを用いることで、 高い信頼性を持って多重支払のような不正が起きていることを検知できるようになりました。
もうひとつは改ざんの問題で、これはブロックの生成に高いCPUパワーを要求する「プルーフ・オブ・ワーク」を用いることで、 ある特定の人物のみがブロック生成を独占できないようにし、改ざんを行いにくくしました。
このようにしてBitcoinは、中央管理者が不在ながらも不正が非常にやりにくい電子マネーシステムの構築に成功したのです。
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